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10.04.15, 10:38

忠霊塔と富士山

img10040012_1img10040012_2  富士吉田市の浅間公園の忠霊塔と富士山である。前日は空が白かったので写真を撮らずに終わったが、この日は「なんとかなる」空模様だった。「なんとかなる」とは、デジタルのRAWデータを現像する段階でそこそこに処理できる、ということである。デジタルは素材、フィルムは作品と、割り切って考えれば写真も苦にならない。フィルムの写真も、印刷物にする場合にはデジタル化して処理するので、この場合には素材となるのだが。
 私はRAWデータの現像には、Adobe Lightroom 2を使っているが、「記憶の色を逸脱しない」を前提にしている。記憶の色とは文字通り自らの目で見た、感じたままの色のことである。上段の写真は、白っぽい空を青く鮮やかになるように処理しているが、五重塔の朱色や屋根の色や桜の色は記憶の色の範囲にとどめている。
 ある現像ソフトの試用版で「夕景」という操作をしたら、私の記憶にない見事な鮮やかな色になった。作者の意志に沿わない、記憶の色を逸脱した色だった。同じことは多彩なシーンモードを備えたコンパクトデジカメの機能にも言える。「最適化」という都合の良い言葉で、記憶の色を逸脱した色を押しつけられているのである。
 「デジカメの人はいじるから」と、フィルムだけの方は言うが、記憶の色を逸脱しない範囲であれば許容されるものではないだろうか。RAW現像とは、データの中に潜在しているものを引き出す作業と理解している。
 写真は、上段:10年4月14日 7:41 AM Adobe LightroomとPhotoshopで調整している。
 下段:08年11月23日 9:36 AM 明度とアンシャープマスクのみ調整
posted by master   富士山